ジョルジュ・サンドの館

ショパンの恋人、ジョルジュ・サンドは父方が貴族なので、サンドはノアンの館を受け継ぎました。

ここでショパンは7度の夏(5ヶ月)を過ごし、多くの名作を生み出しました。

サンドの館の前には、12世紀からの教会がありました。

館の玄関を入ると、すり減った段差が往時のままに残り、今は亡き主人や客人を迎えていた時代を偲ばせます。

玄関の床は、白黒の市松模様で、螺旋状のアイアンの手摺とともにモダンな空間を作り出しており、当時は実に斬新なデザインだったのではないでしょうか。

館の床は石造りで、重厚な落ち着きを与えています。

室内の調度品も当時のままで、ショパンが歩いていた当時の面影を色濃く伝えています。

とくに客人が集まったサンドのリビングルームには、芸術家の雰囲気が濃厚に漂い、アップライトのプレイエル(ショパンの死後に置かれたもの)を同行のピアニストに弾いてもらうと、ショパンの時代に迷い込んだような感覚をおぼえ、強烈な印象となりました。

 

ジョルジュ・サンドの館。2階の左から2番めがショパンの部屋で、ここからピアノが聴こえていました。


キッチンも当時のまま残されています。

 

サンドのリビングで、芸術家のサロンが開かれていました。

 

ショパンナイトのコンサートで演奏するピアニストの3人。

左側はショパン大学を卒業したばかりのポーランド人です。

 

食卓テーブル。ここでサンドとショパンやドラクロワが食事をしていました。

 

サンドの寝室です。

2018年10月16日