チェンバロでゴールドベルク

今日は音文ホールのチェンバロを弾ける日なので、まずクープランでフランス宮廷気分に。

それからバッハの「ゴールドベルク変奏曲」を弾きました。

ゴールドベルクは2段鍵盤のチェンバロのために作られた曲なので、1段鍵盤のピアノではものすごく弾きにくいのです。これを2段のチェンバロで弾きたい!というのが、私の長年の願望でした。

私の楽譜には、左右の手が重なるところに、ここは右手が上とか、左手が上とか、一生懸命考えて書き込んであります。涙ぐましい努力ですが、こんな苦労は2段鍵盤なら全く不要なのですから、がっくりします。

ついに今日、念願がかなって2段で弾いてみると、やはり弾きやすい! 左右の手がぶつからない! そしてピアノでは重なってしまっていた音が離れてクリアに聴こえるではありませんか!

思わず、お~っと声が出てしまいました。

いくらピアノでゴールドベルクを弾いてもうまくいかず、自分は下手だと思っていても、それはピアノだったからなのですね! やはり楽器というのは大切です。

でも2段でも、この曲は難しいです。左右の交差もきついです。やはりバッハは異常な人だということがよくわかります。(天才だという意味です)

静かな秋の夜長に、不眠症の伯爵のために、古いお城でチェンバロを奏でてあげたいものですね。

あ~2段チェンバロがほしいなあ! 面白いです!

今日はまてひとつ、夢が叶った幸せな日でした。

 

2018年10月28日